スヌーズレンとは何か

  • 2004.08.28 Saturday
  • 13:36

 スヌーズレンとは、重度知的障害者を魅了する感覚刺激空間を用いて彼らにとって最適な余暇やリラクゼーション活動を提供する実践であり、またそのプロセスを通して構築されてきた理念でもある。この実践は、1970年代、オランダにて始まったが、現在ではヨーロッパを中心に全世界へ広がってきており、日本においても重症心身障害児・者施設や知的障害児・者施設を中心に試みられつつある。スヌーズレンで使用される機器・設備は、その新奇性や不思議さによって注目されることが多いが、一方でスヌーズレンの背景にある理念は、日本において十分浸透しているとは言い難い。
 スヌーズレンという用語は、オランダ語で「クンクン匂いを嗅ぐ」、「うとうとする」という用語を組み合わせた造語で、外界を探索することや心地よくまどろむ状態を示すものである。スヌーズレンの実践とは、障害を持つ人々(スヌーズレン利用者)にとって受け取りやすい感覚刺激に満たされた物理的環境、そして利用者と支援者が楽しみや安らぎを共有できる雰囲気のなかで、利用者が自分にとって意味のある活動に携わることである。  スヌーズレンは、従来の療法、指導法、教育法などとは一線を画するものである。すなわち療法、教育法とは、利用者の機能改善や発達促進など治療教育的効果を期待して行われる実践であるが、スヌーズレンでは、そのような効果の期待しない楽しみや安らぎの体験であると考えられている。私たちが何気なくテレビ見て楽しむことや、お酒を楽しむ、好みの音楽を聴く、煙草で一服することと同じ類の、一息入れる時間、楽しみに没頭する自分自身のための余暇的活動であると考えるとイメージしやすい。 (太田篤志:福祉タームの深層理解 スヌーズレン. 月刊福祉, 8:84-87, 2004.)

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